ミドリムシの力で水質浄化

ミドリムシの力で水質浄化

ミドリムシの力で水質浄化も!

青い星と呼ばれる地球。
表面積の7割が海で、空が青く見えるのも、この海の青を反映しているからだという説もあります。

 

では、地球温暖化により赤潮が発生し続けると、赤い星になってしまうのでしょうか。

 

そもそも赤く見える潮の原因は植物プランクトンで、それ自体は古くから続く自然現象でした。
しかし近年、その異常発生による漁業被害が深刻になり、苦潮、腐潮、厄水等とも呼ばれ、単なる自然現象として放置できない状態になっています。

 

この一つの原因として、植物プランクトンの栄養源となる窒素やリンが水中に多く溶け込んでいることが挙げられます。
つまり、陸から流れ込む汚染水が原因となっているのです。

 

東京都は以前から、アメーバやクマムシなどの微生物を使い下水中の汚れを分解してきました。
しかし、これにより水の汚れの指標となる「BOD(生物化学的酸素要求量)」は50分の1に削減できたものの、赤潮の一因である窒素やリンは3分の1程度しか減少させることが出来ませんでした。

 

そこで、ミドリムシの窒素やリンといった分子を吸収する性質に注目し、都は株式会社ユーグレナと共同で環境負荷の少ない、より一層浄化された水を地球に返すための研究に着手、2012年秋、実験施設を整備しました。

 

これと共に、ミドリムシは光合成を行なう過程で二酸化炭素も吸収するため、下水道事業の二酸化炭素排出削減にもつながると期待が寄せられています。

 

また、ミドリムシを用いての水質浄化においては、ユーグレナ社と株式会社清水建設が、産油国オマーンで原油と共に採掘される地下水(油田随伴水)を浄化する技術の開発に向け共同研究を行っています。

 

更には、この油田随伴水を浄化することで、灌漑用水への再利用を可能にするための研究も並行して行われており、この油田随伴水に含まれる養分で、中東においても藻類培養の可能性も模索中です。


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